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にがりの知識

にがりの歴史

豆腐は漢の時代、淮南王劉安(BC179~BC122)の発明だといわれています。
中国から日本に伝えたのは、「いんげん豆」の名前が残る禅宗黄檗宗・隠元和尚(1654年渡日)で、同行した百一人の弟子は、書道絵画などで一芸に優れ、隠元和尚は、唐式点心である胡麻豆腐・隠元豆腐など、明・清風味の料理や精進料理を伝えました。
別に豊臣秀吉の時代、兵糧奉行の岡部次郎右衛門が韓半島より豆腐技術を持ち帰り、豆腐が「おかべ」とよばれる地域もあります。また長曾部元親も多数の韓国人技術者を連れて帰った際、そのなかの朴好仁が高知城下で豆腐製造をはじめ、高知・鹿児島・石川などは、堅い韓国式豆腐が残りました。

 

豆腐は仏教寺院との関係も深く、韓国では陵墓のそばに、造泡寺という豆腐工房を建て、供え物の豆腐を製造しました。当時から豆腐作りの際、泡が出ることが知られていたことが判ります。
日本では、昔はすべて海水中の塩化マグネシウムの強い凝固力を利用したニガリ豆腐・油揚げでした。
アメリカのベストセラー「TOFUの本」にも、日本の豆腐屋に「天皇陛下に捧げる豆腐を造れといわれたらどうするか」と聞くと、どの豆腐屋も少し考えたのち、「ニガリと堅いマキを使う」と答えると書いてあります。
ニガリの湯豆腐も煮立って浮き上がる寸前を食べると、ツルリとして最高の味で、スキヤキにしても味が良くシミ込み、油揚にしても皮が軟らかくコガネ色で、自然の大豆の甘味を引き出す最高の凝固剤です。

戦争が豆腐を変えた。昔はすべて塩化マグネシウム(ニガリ)豆腐

スマシコ(石膏・硫酸カルシウム)が日本に紹介されたのは昭和初期になってからですが、当時は見向きもされませんでいた。
昭和16年の太平洋戦争で、他に資源のない日本は、航空機体に使うマグネシウム軽合金(ジュラルミン)用のマグネシウムをニガリからとらざるを得ず、軍需優先で、豆腐用は配給停止、代替のスマシコに強制転換させられ、ニガリ随一の老舗・(有)吉川化学工業所/岡山/香川工場にも海軍将校が派遣され、多数の学徒が動員されて、ニガリ製造で働きました。

ニガリは、ゴマカシのきかない凝固剤です。戦後は、機械化・量産化・人手不足のため、ニガリ豆腐に不可欠な良い豆乳が少なくなり、収率・作業性に勝るスマシコがそのまま定着しました。
またいっぽう、昔なかったグルコノ・デルタ・ラクトンの開発で、ツルツルのプリン状豆腐が普及し、「ニガリはおいしいが製造に熟練が要る」ということになりましたが、最近は、煮釜の改良などで輸入大豆でも良質の豆乳が出るようになり、ニガリだけでツルリとしたプリン状の現代好みの豆腐が量産できるようになり、ニガリは再び使い易くなってきました。

生命に重要なミネラル(マグネシウム)

昔から使われ、安全と信じられているものでも学術的な立証が必要で、国の公式の安全性再確認試験でも、塩化マグネシウムは、菌・細胞を用いての試験で安全と判定され、特に最終の動物試験(慢性毒性試験)ではClearly Shows(鮮やかに示された)と異例の明確な用語で高い安全性が確認されました。
大豆蛋白とマグネシウムの餌を与えたラットは、4倍近い長命であったことが研究機関で確認され、広く公表されています。

ミネラルは無機質とも微量金属ともよばれ、ニガリの代表的なミネラルは、マグネシウムです。人体には主要ミネラルとしてカルシウム、ナトリウム、リン、カルシウムと同様に、マグネシウムも必須となっています。
日本人のカルシウムとマグネシウム不足が指摘されています。カルシウムだけでなくマグネシウムも2:1の割合で摂取するのが望ましいとされています。従って、決して天然物イコール=ミネラルではありません。

法律で区別されている豆腐用ニガリ

吉川商事株式会社

弊社製品のミクロネオエキス・フレークネオエキスは、完全な天然で「指定添加物」に該当し、さらに、アメリカFCC(FOOD CHEMICAL CODEX)規格にも準拠し、品質管理の厳しい工場の要求にも応えます。

食品添加物の表示には、天然由来の物質を含め、代表成分の化学名表示の原則があります。 自然界にあるニガリは塩化マグネシウム、 スマシコ/石膏は硫酸カルシウムなどと、代表成分や機能する成分の化学名で表示されています。従って、塩化マグネシウムと化学名で書いてあっても、化学的合成品ということではありません。

吉川商事株式会社


ミクロネオエキスなどは完全な"天然"

ニガリには粗製海水塩化マグネシウム(液体苦汁)と塩化マグネシウム(固形苦汁)とがあり液体は製法により海水汚染の影響や成分変動が起きやすいが、ミクロネオエキスはきれいな上澄みを濃縮するため、塩化マグネシウムが上昇して凝固力が強化・安定。160℃まで煮詰めて固めるので、事実上高温殺菌され、新型ウィルスにも安心。
昔から「臭素(ブロム)を取らぬと良いニガリにならぬ」と言われ、各国でも塩田法時代から基本工程通り、MgBr2+CL2→MgCL2+Br2の塩素添加・化学反応で燻蒸剤などの原料になる海水中の臭素を除去しているが、ミクロネオエキスは汚染の少ない太古の海水を使い、臭素の大半が低気圧下で自然に揮発除去されるため化学工程がなく"完全な天然"である。


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〒541-0057 大阪市中央区北久宝寺町2-1-7 本町和光ビル
吉川商亊株式会社 営業部

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